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起業の道のり

起業の地域選択 編|兵庫県神戸三田の広報PR会社 スタジオMOVEDOOR

地方での起業のすすめ~学生の私が三田で創業した5つの理由~

私は若者が起業するなら、兵庫県三田市は、非常に挑戦しやすい地域だと考えています。
  
今回は、私が三田市で起業した理由と、三田市の広報&PR事業にかける想いを話します。
  
その前に、まずは三田市を紹介いたします。

◎兵庫県三田市について

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三田市は、大阪や神戸からは、約50分でアクセスできて、京都や岡山、福井などの関西の主要都市へのアクセスも良好です。
  
大都市に行来しやすい好立地ながら、豊かな自然と、美しい田園風景が広がる街となっています。
  
旧市街地のエリア、ニュータウンのエリア、豊かな自然や農村地域が、近くに共存しています。山田錦を生産されている農家さん、いちご農家さん、栗農家さんなど、農作物の栽培も盛んです。
  
また、「三田牛」という希少なブランド牛もあります。少し北に足を伸ばせば、陶芸で有名な今田町や、美味しいお蕎麦、ジビエ料理をいただけるお店もあり、魅力がたくさんある街です。
  
例えば、「パティシエ エスコヤマ」さんは、関西地方だけでなく、日本全国からお客様が訪れるお店です。1500坪の敷地内に、パティスリーやカフェ、パン、マカロン&コンフィチュール、チョコレートなどの各専門店、12歳以下のお子様しか入れないお菓子屋さん「未来製作所」など、8ブランドのショップが立ち並びます。
  
三田市には、他にも自然空間を活かした魅力的な飲食店や生産者がたくさん存在しています。
  
このように生産、体験、消費、緑に溢れた風景など、田舎の全てを味わえる。それが三田市です。

◎私が三田市で起業した5つの理由

①目立ちやすく、頼られやすい。

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地方都市では、都会と比べて広報PR会社の数が圧倒的に少ない。しかし、10万人〜20万人の人口と事業者の数々、一定の市場規模があるため、広報の課題やニーズは確実に存在します。
  
三田市の企業は、広報&PRを他の地域や、都会の企業に任せてしまうことが多くありました。
  
しかし、自分の知らない事業者に連絡したり、三田の地域性を知らない事業者に頼むには、一定の心理的なハードルがあります。
  
誰しも、自分の知っている事業者や、信頼できる事業者に仕事を頼みたいものです。
  
そのため、広報PR会社として、しっかりと発信を行えば、その存在を見つけてもらいやすいし、声をかけてもらいやすいのです。
  
クライアントにとって、同じ地域で活動する顔見知りとなります。距離が近い存在になれば、親近感を抱きやすく、長期的な関係に繋がりやすい。

②競走相手が少ない。 

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大都市では、すでに巨大なPR会社やIT会社が多く存在するため、競争過多となっています。
  
ネットワークが分断されがちなため、一つの会社で実績をあげたとしても、そこから口コミや紹介が広がりにくい傾向にあります。
  
そのため、大都市では、若者が0から明確なポジションを築くことが非常に困難です。
  
一方で、地域を舞台にした、広報PRの市場は、まだ加熱していません。同時に、IT領域による劇的な変化の時代において、広報PRに関する需要は、ますます高まっています。
  
地方で事業を行えば、競争相手が少ないため、戦わずして、勝ちに繋げることができます。
  
さらに、三田市は大阪や神戸、阪神間からも距離が近いため、都会からの大きな規模の仕事に挑戦する機会を増やしながら、同時に、拠点である三田市を中心に、着実に仕事を増やせます。
  
そのような、バランスの取れた「独自のポジション」を築けていることも、事業を継続できている1つの要因ではないかと考えています。

③事業&生活コストの削減

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地方都市で挑戦すれば、都会よりも、事業&生活にかかるコストを大幅に削減できます。
  
そもそも家賃が安い上に、利用可能な空き家や、魅力的な古民家も多く存在しています。
  
私たちの事務所に関しても、地方ならではの、ご縁に恵まれて、格安の家賃で、2階建ての大きな古民家を借りることが出来ています。
  
これは、都会ではあり得ない状況だと思います。
  
固定費や初期投資を抑えて、起業のリスクを軽減したことで、事業を始めやすくなりました。
  
事業コストが少ないため、不安や心配が少ないまま、思い切って挑戦できるのです。精神的な重圧も抑えられる、地方ならではの戦略です。
  
さらに、地方のIT事業所に対する、県や市を含めた様々な補助金制度が充実しつつある。我々が活動する兵庫県にも「兵庫県/IT戦略推進事業」による、IT事業所開設支援等の補助制度が存在している。
  
こちらの支援は、地方での起業にだけ適用される制度だ。これらを活用することで、初期投資を抑えながらも、事業を加速させることが出来た。

④地方と都市の格差が減少  

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昨今では、AmazonやZOZO、メルカリの台頭により、買い物の格差はほとんどありません。
  
また、YoutubeやWEBメディアによって、情報の格差も大きく解消されつつあります。
  
さらには、ZoomやGoogle関連のオンラインサービス、Slack等のビジネスチャットツールの普及によって、仕事場所を問わない「リモートワーク」が普及してきました。もはや、都会に行かなくても、都会の方と仕事ができる時代です。
  
このように、各種WEBサービスの発達により、地方での働きやすさが加速されています。
  
そのため、大都市の企業との情報格差などを感じることなく、事業に集中することが可能です。

⑤地域での繋がりを築いていた

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広報PR会社を始める前に、学生時代から三田市や周辺地域の事業者と繋がりを築いていました。
  
それらの繋がりも、三田市や兵庫県を中心に事業を始めると決めた1つの要因です。
  
私は大学生活を通して、数年間に渡り、地域を盛り上げる、まちづくり活動を行ってきました。
  
また、それらのまちづくり活動はボランティアベースで行ってきたため、ある程度の地域の人たちから信頼を得ていたのかもしれません。
  
その結果、まちづくり活動でお世話になった方々が、広報PR会社を始めた際に、クライアントとして、お仕事を頼んでくださいました。
  
自分の地域を中心とした、繋がりを広げることで、仲間や協力者を集めることも出来るし、仕事の依頼を獲得することも出来ます。
  
このように、大学時代から根強く、三田市や周辺地域で活動をしていたことを、広報PR事業に大きく活かすことができました。

◎地方における広報PRの役割

地方の衰退と共に、地域の魅力発信や広報PRに関して、ニーズが高まっている。
  
さらに、ローカルから世界への流れも加速しつつある。宮崎県児湯郡新富町の地域商社「こゆ財団」は、1粒1000円の国産ライチを世界を広げていくことで、稼いで、町に再投資する事業を行っている。
  
こゆ財団に代表されるように、地方のポテンシャルを生かし、PRやブランディングを行えば、世界を相手に事業をすることも可能な時代となっている。 

◎三田市での広報PR事業とは?

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私が考える広報PR事業は、単に「依頼された制作物を高いクオリティでつくる」といった、短期的な視点ではありません。
  
クリエイティブの業界では、制作の納品が目的となり、「つくって終わり」になってしまうケースが見られます。本来はつくった制作物をどう活かして、どう効果をもたらすが重要なはずです。
  
たとえば、とある自治体が約500万円を費やして、誰もが知る大企業に、観光PRを依頼したという話を聞きました。
   
質が高く、素晴らしいPR映像が出来たにも関わらず、あまり再生回数が伸びずに、見る人も少なく、大きな効果を発揮できなかったそうです。
  
この原因の一つとして、その地域に根差していない会社が担当していたことが挙げられます。
   
しかし、私たちのような地元に根差した広報PR会社であれば、地域の現状を徹底的に分析して、「そもそも映像をつくるべきなのか?」「もっと適切な解決策や手段があるのではないか?」
  
儲けよりも先に、そんなことを考えていきます。
  
仮に映像をつくることになったとしても、完成物よりも大きな割合で、制作する「過程」や「効果」の部分に重きを置くでしょう。
  
先ほどの、大企業への依頼で起きた現象は、良い映像をつくったものの、「発信を協力してくれる人がいなかった」といったところです。
  
我々の場合であれば、制作する「過程」をできる限り、多くの住民と共有し、一つの映像を作るまでに、出来る限り多くの住民の意見を集めます。
  
さらに、ワークショップやディスカッションを繰り返すことで、より良い意見や視点を加えます。
  
そうやって完成した作品に対して、たくさんの住民が「私がつくった、自分達がつくった動画だ!」そう思えることが重要だと考えています。
  
そうして、制作するまでの「過程」を共有した人達は、必ず完成した作成をPRしてくれます。
  
大企業だけの広報PRでは、その影響力を限られています。住民が数百人と束になって広報PRに協力した場合、その相乗効果は計り知れません。
  
また、その初速の規模によっては、メディアの注目が集まり、さらなる波及効果をもたらします。
  
それだけではなく、この機会をキッカケに、映像の制作に関わった地域住民の結束や、地域への愛着を育むことになります。
  
そもそも、地域の広報PRを担うには、クリエイティブの知識やスキルだけでは不十分です。自治体への理解、移住政策や観光施策への知識、周辺都市との関係性まで理解しておく必要があります。
  
私は大学時代に「都市政策学科」に所属していました。だからこそ、都市を見る目を持ち、そこに広報PRのスキルを掛け合わせることが出来ます。
  
これは、大学時代に都市政策を学び続け、自らも三田市でまちづくり活動を実践してきた、自分だからこそ発揮できる強みだと認識しています。
  
実際に、三田市観光ビジョン委員会や、三田市民祭り検討委員、三田市地域再生協同員などに任命していただき、役職を全うする機会も増えてきました。
  
このように、三田市での学生起業に挑戦しながらも、三田市の広報PRに貢献していきます。
  
ただクリエイティブを制作するだけではなく、本質的な価値と効果を、自分事として生みだせるのが、「地域に根差した広報PR会社」だと思います。
  
今回は、私が三田市で起業した理由と、三田市の広報&PR事業にかける想いを、読んでいただき、ありがとうございました。これからも、三田を盛り上げられるように頑張っていきます。