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広報PR会社の強みとは~広告代理店との違いも解説~
お店や企業の経営において、「広報」「PR」は
事業成長においてかかせない要素です。
しかし、むやみにコストをかけてしまうと、
「動画をつくったのに見てもらえない」
「チラシを配ったのに集客ができない」
などなど大事な広告予算の
無駄遣いになりかねません。
今、何をつくり、何をつくらないべきなのか?
我々のような「広報PR会社」は、
顧客のビジョンや戦略を理解して、
結果に責任を持って制作にあたる必要があります。
なんだか、偉そうなことを書いてしまいましたが、
MOVEDOORにも「結果の出ない制作物」を
つくってしまった、苦い経験があります。
今日はそんな過去を振り返りながら、
我々が制作物を売る「制作会社」や、
広告枠を売る「広告代理店」でなく、
成長と変化を売る「広報PR会社」を
目指している理由と背景を説明します。
【広告予算の無駄遣い】
広告予算の無駄遣いが起きる大きな要因の1つは
制作会社や広告代理店が持つ「構造」にあります。
予算だけでなく時間を無駄遣いするケースも
あります。その3つの「構造」を説明します。
①「納品」が「ゴール」になってしまう
制作会社は「納品物」に対して、対価を
受け取ることで成り立ちます。そのため、
納品後のデザイン&映像の使い道・集客効果への
検証に責任が生じることは、ほとんどありません。
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今でこそ、「広報PR会社」を名乗っていますが、
立ち上げ当初のMOVEDOORは、
映像とデザインを専門とする「制作会社」でした。
ゼロから、スタートした学生起業。
「一緒に起業した仲間たちに給料を渡したい」
「とにかく実績をつくらねば」
そんな焦りの気持ちから、様々な企業の門を叩き
無我夢中で、制作物をつくっていました。
一方、どんなデザインが完成しても事業成長に
大きく貢献できている実感は持てませんでした。
我々は、「つくること」に必死になりすぎて、
「顧客のメリット」や、本当の意味で
事業成長にコミットすることを見失っていました。
戦略無しに、広報PRは成り立ちません。
いくら美しい動画をつくっても、
使い道が定まっていなければ、集客はできません。
ご依頼いただいた方から、
「いいものができた、ありがとう!」と
言われても、事業成長に貢献できなければ、
その意味も薄れてしまう。
納品が終わるたび、
自分の無力さを感じていました。
「クリエイティブの力、広報PRの力は
きっと、そんなに小さなものじゃない。
「我々なら、銀行やコンサルタントとは
違ったアプローチで、貢献できるはず。」
そう信じていたからこそ、本当に悔しかった。
そうして月日は流れ、
ある日、ふとこう思ったのです。
「このまま単発・売り切り型の『制作会社』を
続けていくのは危険かもしれない」と。
②最適な広報戦略が提案されにくい
「動画」や「紙面デザイン」など、
1つの専門分野に特化した制作会社の場合、
本当にベストな広報戦略を提案することは難しい。
映像会社に属していれば、
「御社はチラシ広告が最適です」とは、
口が裂けても言えません。
それがベストな広報戦略であっても、
そんなことを言ってしまえば、
映像制作の仕事が受注できないからです。
そして、仕事を失ってしまうでしょう。そのため、
無理にでも、映像制作を勧めることになります。
世の中には素晴らしいクリエイターが、
数多く存在しています。
ただ、「素晴らしい制作物」が、常に
ベストな結果や効果を生むとは限らないのです。
③コミュニケーションコストの負荷
企業の広報PRと事業成長において
この3つは、切り離せない関係です。
1.戦略
2.制作
3.発信
この3つが同じ方向を向いていないと、
制作物や発信の統一性が損なわれ、
ブランド力は育ちません。
企業によっては、その3つをそれぞれの
専門業者に依頼することもあるでしょう。
1.戦略(コンサルティング会社A)
2.制作(デザイン会社B・映像会社C)
3.発信(広告会社D)
ただ、これには「意外なコスト」が発生します。
それが広報担当者のコミュニケーションコスト。
貴重な時間が大幅に削られます。
複数の会社に依頼することで、
・各社に企業コンセプトのシェア
・各社に納品物のフィードバック
・各社の進捗管理
など、やるべきことは山積み。
広報担当者の負担は計り知れません。
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以上3点が、広告予算の無駄遣いを発注させる、
制作会社や広告代理店の「構造」です。
【トータルコーディネートという解決策】
企業の広告予算を無駄にしたくない。
そこで、我々が目指したのは、
課題発見と広報戦略構築から、
革新的なデザイン・映像制作。
そして顧客へ届ける広告まで。
広報PRを軸に企業の挑戦と変化にコミットする
「トータルコーディネート」の考え方でした。
戦略から発信、効果検証を、
まるごと1つの広報PR会社に依頼すれば……
無駄なコミュニケーションコストは削減されて、
広報担当者は、空いた時間で
より生産性の高い仕事にコミットできる。
広報戦略を持ってつくられた制作物なら、
その活用方法も明確です。
WEBサイト・紙デザイン・動画が一貫した
コンセプトや統一感を持って、仕上がるため、
ブランディング効果も大きく期待できるはず。
大切な広告費が無駄になる心配もありません。
我々は、強く決意しました。
「制作会社から広報PR会社へ」
戦略から効果検証まで、全てに責任が伴う。
求められるゴールは「納品」ではなく、
圧倒的な「結果」です。
【広報PR会社の3つのポイント】
こうして、「広報PRで事業成長を実現する」を
我々の新たなミッションとしました。
制作物を売る制作会社ではなく、
成長と変化を売る広報PR会社へ。
進むべき方向が明確になったのです。
とはいえ、まだまだ力不足。会社として、
早急なステップアップが必要でした。
掲げたミッションを体現するために。
ここで、広報PR会社であるために、
我々が取り入れた、3つのポイントをお伝えます。
①完全オーダーメイドプランを提案
MOVEDOORは、通常2〜3週間かけて、
ご依頼いただいた業界を徹底的に分析します。
業界から一歩引いた第3者の目線で、
・競合他社の広報PRの状況
・誰に何を売りたいのか
などを整理し、完全オーダーメイドの
広報PR戦略&年間スケジュールを提案します。
我々はこれまで、個人店から大企業まで、
幅広い業界に携わらせていただきました。
取材やヒアリング、効果検証……
一見、全く異なる業界で得た知識や経験が、
他の業界の課題解決に繋がる事も多くあります。
広報戦略は、広報PRにおける要。
一切の妥協をせず本気で向き合っています。
②結果が出るまでの流れを明確に
広報PRの結果が出るには、
およそ半年〜1年かかると言われています。
単発の制作物によって、
大きな結果が出ることは、ほとんどありません。
売り切り型ビジネスの怖さは、ここにあります。
とはいえ「いつ結果が出るか分からないものに、
多額の予算は払えない」というのが、
多くの企業の本音だと思います。
提案において大切なことは、長期的な戦略に
しっかり納得していただき、信頼を得ること。
「いつ、どんな施策を行うのか」
結果が出るまでの流れを、年間スケジュールで
お伝えすることを心がけています。
③外部クリエイターとの連携
この数ヶ月間で、特に力を入れたのが、
外部のクリエイターとの連携です。
「MOVEDOOR」のメンバーは、
これまで「広報」「PR」に関する
あらゆるスキルを得るために、
血の滲む努力をしてきました。
しかし、僕は社内のメンバーだけで
顧客の課題を解決することが
ベストだとは思っていません。
特定分野において、より高い専門性を持つ
クリエイターと共にチームをつくることで、
ベストなパフォーマンスを発揮する。
外部で活躍する様々なクリエイターの得意分野や
強みを理解して、顧客のコンセプトや
業界に応じた、適切なクリエイターを
チームに集めるキャスティング力を磨いています。
そして、クリエイターの集団をまとめて、
ビジョンやコンセプトを共有する
マネジメント力を磨いてきました。
代表として今、本気で結果を出すための
チーム体制を整えることに、
大きな責任を感じています。
SNSにアンテナを張る、繋がりを辿るなど、
1人ずつ協力を仰ぎ、外部のクリエイターと
丁寧に関係を築いてきました。
・
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【最後に】
以上が、我々が、成長と変化を売る
「広報PR会社」を目指している理由と背景です。
2021年。新体制になった
「スタジオMOVEDOOR」として、
新たな一歩を踏み出せたことを、
とても嬉しく思っています。
これからも、よろしくお願いいたします。